結論

営業代行会社は、得意な領域によって「テレアポ型」「インサイドセールス型」「フィールドセールス型」「コンサルティング型」の4タイプに分けられます。まず自社の課題が「アポが足りない」「商談化しない」「商談・受注の人手が足りない」「営業の仕組みがない」のどれかを整理し、課題に合うタイプの中で会社を比較すると、ミスマッチを防げます。

営業代行会社を比較しようとすると、料金や実績の前に「そもそも何をしてくれる会社なのか」が会社ごとに大きく違うことに気づきます。同じ「営業代行」という名前でも、電話でアポイントを取ることに特化した会社もあれば、商談からクロージングまで担う会社、営業戦略の設計から入る会社もあります。

タイプの違う会社を同じ物差しで比べると、「安いと思ったら対応範囲が狭かった」「戦略提案は立派だが実働が少なかった」といったずれが起きます。この記事では、営業代行会社を4つのタイプに分け、それぞれの特徴と向いている会社、比較のポイントを解説します。各社を一覧で比べたい方は「営業代行会社比較ベスト100選」もあわせてご覧ください。

営業代行会社の4つのタイプ

営業のプロセスを「リスト作成 → アプローチ(架電・メール) → ナーチャリング → 商談 → クロージング → 戦略・仕組みづくり」と分けると、どこを主戦場にしているかで営業代行会社は大きく4つに分けられます。

1. テレアポ型(アポイント獲得特化)

ターゲットリストに電話をかけ、商談のアポイントを獲得することに特化したタイプです。コール数を多くこなせる体制を持ち、短期間で一定数のアポを集めたいときに力を発揮します。成果報酬型(アポ1件あたりの料金)を採用している会社も多く見られます。

  • 強み:立ち上がりが早い。件数ベースで成果が分かりやすい。
  • 注意点:アポの「質」(決裁者か、ニーズがあるか)にばらつきが出やすい。商談化率まで追う仕組みがあるか確認が必要。
  • 向いている会社:商材が分かりやすく、ターゲットが広い。自社に商談・クロージングできる営業がいる。

2. インサイドセールス型(商談創出・ナーチャリング)

電話・メール・オンライン商談などを組み合わせ、見込み顧客との関係を育てながら商談を作るタイプです。資料請求や展示会リードのフォロー、休眠顧客の掘り起こしなど、すぐには商談にならない見込み顧客を継続的に追いかけるのが得意です。

  • 強み:商談化率や受注につながる「質」の高い商談を作りやすい。CRM・MAツールの運用まで任せられることが多い。
  • 注意点:成果が出るまでに一定の期間がかかる。固定報酬型が中心で、短期では費用対効果を判断しにくい。
  • 向いている会社:検討期間が長いBtoB商材。リードはあるが追いきれていない。

インサイドセールス代行の選び方は「インサイドセールス代行の選び方」、テレアポ代行との違いは「営業代行とインサイドセールス代行の違い」で詳しく解説しています。

3. フィールドセールス型(商談・クロージング代行)

訪問やオンラインでの商談、提案、クロージングまでを担うタイプです。自社の営業担当の代わりに「売る」ところまでを任せられるため、営業人員が足りない会社や、新しい地域・業界に進出したい会社に向いています。

  • 強み:受注まで一気通貫で任せられる。営業組織を持たなくても販売を始められる。
  • 注意点:商材理解に時間がかかり、費用も高くなりやすい。顧客との関係が代行会社側に残りやすい。
  • 向いている会社:営業担当が不足している。新規エリア・新規事業のテストマーケティングをしたい。

4. コンサルティング型(戦略設計・仕組みづくり)

ターゲット選定、営業プロセス設計、トークスクリプトやKPIの設計、営業組織の立ち上げ支援など、「売れる仕組み」をつくることを主軸にするタイプです。実働部隊を持つ会社もあれば、設計と伴走支援が中心の会社もあります。

  • 強み:自社にノウハウや仕組みが残る。将来の内製化を見すえた支援を受けやすい。
  • 注意点:実働(架電や商談)の量は少ない場合がある。短期の件数成果を求めると期待とずれる。
  • 向いている会社:営業の型がない。これから自社でインサイドセールス部門を立ち上げたい。

4タイプの比較表

項目テレアポ型インサイドセールス型フィールドセールス型コンサルティング型
主な対応範囲リスト作成・架電・アポ獲得架電・メール・ナーチャリング・商談創出商談・提案・クロージング戦略・プロセス設計・組織立ち上げ
成果の見え方アポ件数商談数・商談化率受注数・売上仕組み・KPIの改善
主な料金形態成果報酬・固定報酬固定報酬中心固定報酬・成果報酬の併用固定報酬(月額・プロジェクト)
立ち上がり早い中程度時間がかかる時間がかかる
ノウハウの蓄積残りにくい契約次第で残る残りにくい残りやすい

料金形態ごとの費用の目安は「営業代行の費用相場」、成果報酬型の注意点は「成果報酬型の営業代行とは?」をご覧ください。

自社に合うタイプを選ぶための3つの質問

どのタイプが合うかは、次の3つの質問に答えると見えてきます。

  1. ボトルネックはどこか:リードやアポが足りないのか、アポはあるのに商談化しないのか、商談の人手が足りないのか。課題がプロセスのどこにあるかで、選ぶべきタイプが変わります。
  2. どこまでを自社に残したいか:顧客との関係や営業ノウハウを自社に残したいなら、インサイドセールス型やコンサルティング型の「伴走」に強い会社が向いています。
  3. いつまでに、何を成果とするか:3か月以内に件数を出したいのか、1年かけて仕組みを作りたいのかで、比較すべき会社は変わります。

タイプ別に比較するときの注意点

  • 複数タイプにまたがる会社が多い:「テレアポもインサイドセールスもできる」と打ち出す会社は少なくありません。実際に得意な領域は、事例や担当体制、料金表の作り方から見極めましょう。
  • 同じタイプの中で比較する:テレアポ型とコンサルティング型の見積もりを並べても、安い・高いの判断はできません。候補はできるだけ同じタイプの中から2〜3社選びます。
  • 組み合わせも選択肢:「設計はコンサルティング型、実働はインサイドセールス型」のように、フェーズに応じて使い分ける方法もあります。

タイプを絞り込んだあとの具体的な比較項目は「営業代行会社の比較ポイント7つ」で解説しています。

営業代行会社のタイプに関するよくある質問

テレアポ型とインサイドセールス型は何が違いますか?

テレアポ型は電話でアポイントを獲得することが主な目的で、件数を短期間で集めるのが得意です。インサイドセールス型は電話やメールを組み合わせて見込み顧客を継続的にフォローし、商談化しやすい状態まで育てることを重視します。検討期間の長いBtoB商材ではインサイドセールス型が向いています。

初めて営業代行を使う場合、どのタイプから始めるべきですか?

自社に商談できる営業担当がいて、アポが足りないことが課題ならテレアポ型やインサイドセールス型から始めるのが一般的です。営業の型がなく、何から手をつけるべきか分からない場合は、コンサルティング型で設計から入ると失敗しにくくなります。

1社にすべてのプロセスを任せても大丈夫ですか?

一気通貫で任せられる会社もありますが、得意領域以外は品質が下がることがあります。任せる範囲ごとに事例や担当者の経験を確認し、自社の担当者も定例に参加して状況を把握するようにしましょう。

まとめ:まずタイプを決めてから、同じタイプの中で比較しよう

営業代行会社は、テレアポ型・インサイドセールス型・フィールドセールス型・コンサルティング型の4タイプで得意領域が大きく異なります。自社のボトルネックと残したいものを整理してタイプを決め、同じタイプの候補を「営業代行会社比較ベスト100選」などで絞り込んでから比較するのが近道です。

どの会社に依頼すべきか迷う場合は、一般社団法人インサイドセールスコンソーシアムが中立的な立場で選定をお手伝いします。営業代行会社の選定を無料で相談する

出典:一般社団法人インサイドセールスコンソーシアム「営業代行会社ベスト100選」(2026年10月時点の各社公開情報)